自分は、活字、漫画、写真集、雑誌など、ジャンル問わず読書が好きです。
そんな中で、いろいろ好きな作品はあるのですが、今回は特に印象強い漫画を紹介したいと思います。
浅野いにを / 素晴らしい世界
基本は短編集なのですが、一話一話独立しているわけではなく、すべて関係性のある話になっています。
少しファンタジーもありますが、基本はとても日常的で、ささいな幸せや、ささいな不幸せなど、坦々と描かれていて妙にリアルです。
自分が作者と同い年というのもあり、共感できる部分が多いです。
誰かが言ってました、エレカシかな?
「僕らは生まれたときから絶望してるんだ」と。
確かに僕らの世代、生まれたときから景気が抜群に良いという時期を過ごしたことは有りません。
だからこそ、ささいなことに幸せを感じ、努力し、楽しみながら生きて行かなくてはと思います。
なにか冷めている部分はある世代(世界)ですが、好きなことには熱くなれる世代(世界)でもあると思います。
そんな感覚が作中で、とてもうまく表現されていると思います。
皮肉ではなく、心からなんて素晴らしい世界に生まれたのだと感謝です。
いろいろ深く考えさせられる(かも?な)作品なので、せひ読んでみてください。
The wonderful world